Hosai Arina Essay Course 2005

　　
感謝～一瞬から永遠へ～　　（優花）

　花花ちゃん、ありがとう。

　なかなか会えなくて、悲しい思いをしました。
　その分、生まれた瞬間、今まで味わったことのない感動を味わえました。

　最初、私の身体の上で泣いているあなたを見て、私に言いたいことがたくさんあるのだろうと思いました。
　そして、静かになり、私のおっぱいを飲んでいるあなたを見ていると愛しさをおぼえました。

　もう、遠くで泣いているだけでも分かりますよ。

　これから仲良く、お父さんと一緒に生きていこうね。

　以上の文章は、私が出産した直後に、病院に持参していた本の最終ページに書いたものである。
　書いたきっかけは、マタニティースクールに参加した際、助産婦さんから、
「出産したら直ぐ、自分の気持ちを何でもいいから書いておくのよ。」と言われたからである。
　出産後、病院にいる間は、読み返した記憶があまりないが、最近になって読み返す度、妊娠してからの全ての出来事が走馬灯のように駆け巡り、胸が熱くなる。
　そして、感謝の念でいっぱいになる。
　お世話になった病院の方々、親、夫、そして娘、最後に、この文章を書かせてくれた助産婦さんを思い出す。
　そして、文章を書くことによって、その一瞬のような出来事が、永遠になる。
　というミラクルを素敵に思う。

　現在、子育て最前線にいる私。
　もちろん、病院に持参した本は、『「のんびり子育て」ならうまく行く！』であるが、
　このエッセイを書いている今、ほんとに、のんびりやってるかな？と自問し、
　このように、振り返る機会を持てたことに感謝している。
（優花）

【作品整理番号】　３５００７０１
【ペンネーム】:優花
【課題】:第１回目の課題　「心があたたかくなったこと」
【題名】:感謝～一瞬から永遠へ～

宝彩有菜のコメント

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