16 気楽発想ができるようになる

「気楽発想ができるようになる５つの小さな習慣」
（宝彩有菜）

人間の頭はとても優秀で真面目です。よく働いてくれるのはいいのですが、しばしば働き過ぎになります。
すると、いつまでもクヨクヨしたり心配のし過ぎになります。まるで泥沼に足を取られたように。
でも、大丈夫です。すぐに脱出する方法があります。
また、それは、泥沼に落ち込まないワザにもなります。
５つあります。

１つでも有効ですが、多くやるほど強力です。
コツが分かれば人生が軽くなります。是非、実践してみてください。

（１）息を止めないこと。
（穏やかな呼吸ができれば、心は自然に楽になります）

クヨクヨ悩んだり、心配事を考えているのは頭。
その頭で心配等をやめようとしても難しいものです。
そこで呼吸をチェックします。深刻なことを考え始めると一瞬呼吸が止まります。
逆に言うと、呼吸を止めないで深刻なことは考えられません。
ですから簡単です。
一日中、穏やかな呼吸を止めないように心掛けること。そうすれば、気楽に生活できます。

（２）困った時は「深刻ぶったフリ」
（小さな問題を大きくしないことです）

世の中、毎日深刻なニュースでいっぱいです。自分も焦ったり、イライラしたり。心配事も次々に発生してきます。
でも、本当に？　
実は、深刻だと認定しているのは自分の頭。
それを変えましょう。
簡単です。思い切り「深刻ぶったフリ」をしてみるのです。
すると逆に何事もそれほど深刻でないと思えてきますよ。すぐに、おかしくて笑えてきますよ。

（３）姿勢を良くする。
（良い姿勢で行えば、どんなことも楽しくなります）

背筋の曲がった悪い姿勢で何かをすると、どんな楽しいことでも、辛く仕事にようになってしまいます。
逆に良い姿勢で何かをすると、どんな苦しいことでもゲームのように楽しくなってきます。「苦しい・辛い」と思ったら、ラッキーです。すぐに自分の姿勢をチェックしてみましょう。

（４）目覚めに前向きな一言を。
（朝の方向付け次第で、一日爽快に生活できます）

気持ちの良い一日を手に入れたかったら、朝が勝負です。
頭が「さぁ、何か悩むものはないか」「心配はないか」と働き始める前に、例えば「今日は、爽やかな一日にしよう」と一日の大方針を決定します。
すると頭の向いている方向が１８０度変わりますから、小さなことにカリカリしたり、些細なことにクヨクヨしにくくなります。

（５）今日は良い日だったと振り返る。
（人生を「好日」の連続にするワザです）

人生は長いですから色々なことが起こります。
でも、寝るときは、「今日は良い一日だった」と思って眠りましょう。
すると幸せな人生になります。
これは簡単な真理ですが、努力が必要です。
それは今日一日「良かったことだけを探し出す」という努力です。練習しなければできませんが、練習すればすぐに日々好日が連続します。

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「気楽発想５つの小さな習慣」のまとめ。
（１）息を止めないこと。（穏やかな呼吸をしながら深刻な考えはできません）
（２）人生に大問題は何もない。（深刻さから抜ける「深刻ぶった振り」）
（３）姿勢を良くする。（良い姿勢で行えば、どんなことも楽しい）
（４）目覚めの一言が大切。（朝の方向付けで、一日爽快に生活できる）
（５）今日は善い日だったと振り返る。（人生を好日の連続にするワザ）
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（宝彩有菜）

First-Rev.	雑誌ＰＨＰ　（２００２年８月号）
Date	2002/8
Main-theme	「もう少し気楽に生きてみませんか？　クヨクヨしたって始まらない」
Sub-theme	「気楽発想ができるようになる５つの小さな習慣」
Text Vol.	導入部分 =200 　　ヒント　150 x 5 = 750
Ref. No.	(039)