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 chapter (13) 
「ヒトミ美人になる方法」(宝彩有菜)

(美しくて魅力的なヒトミとは)

「目は口ほどに物を言い」というくらい目には表情がありますし、個性的ですね。その目が美しくて魅力的ですと、顔全体の表情も豊かでチャーミングにみえます。人柄もそのように思えます。目は人に与える印象がとても大きいものです。
今回はこの大切な目が魅力的になる、とっておきの方法をお話ししましょう。誰にでも出来て、効果抜群の「ヒトミ美人になる方法」です。

その前にまず、美しいヒトミとはどんなヒトミをいうのか。
大切な要素は二つです。

一つは、まぶたの形です。
目を開けた時の上下のまぶたが綺麗な半円形になっているのが美しい形です。三角形や、長方形ではいけません。円弧が美しい形です。

もう一つの要素は、瞳孔の大きさです。
瞳孔は、普通、周囲の明るさによって大きくなったり小さくなったりしていますが、他のことでも変化します。

(綺麗なヒトミはこうして整える)

まず第一の要素「まぶた」から。
これを半円形に整えましょう。鏡を見て、自分のまぶたがオードリヘップバーンみたいに綺麗な半円形になっていれば良いのですが、そうなっていないならそこを直します。
例えば、人差し指で眉毛の端を少し上に押し上げると形が半円形に整うのなら、軽く人差し指で眉を押し上げてみます。そしてしばらく(十秒くらい)そのままにしておきます。両目同時にやった方がいいです。その指先の力で、眉の端が引っ張られ、上まぶたの形が半円形に整った状態を鏡で確認しましょう。

そうしたら、今度はその支えていた指をゆっくり静かに離します。このとき、また、元のまぶたの形に戻らないように注意してください。指の支えがなくても自分でその状態をキープします。
この例の場合ですと、「あれっ、それって、なーに」という表情をする時の筋肉を使って眉を上方に引っ張っている感じがします。その感じを覚えておいてください。

そして、一日の生活の中でなるべく何度も思い出して、美しい半円形を保つようにします。でも、これは大変ですね。で、簡単なコツがあります。

(美しいヒトミを保つ簡単なコツ)

目の表情は、実は、目の周りにある240本の筋肉の張り具合が、まぶたの形状になって現れています。例えば、深刻なことを眉間に皺を寄せて考えていると、まぶたの形は二等辺三角形に近くなってきます。長三角の旗みたいな形ですね。

眉間に実際に皺が現れる前にまぶたはすでに長三角になります。
つまり、目の周りの筋肉の微妙な動きがすぐにまぶたの形になってはっきり現れるという訳です。
で、目の周りの筋肉というのは、その内側にある頭脳(前頭葉)の思考によって影響されていますから、つまりは、「頭」で考えていることが目の表情になっているという訳です。

ですから、美しいヒトミをキープする簡単なコツは、たとえば先ほどの例なら、「あれっ、それって、なーに」と思い続ける生活をしていれば自然に眉が上に引っ張られて美しい半円形を保てるということになります。
つまり、この場合ですと、人生に「好奇心」を持って生活していれば同じ効果が常に得られるという訳です。

(ヒトミは心の窓)

さて、この仕組みを使って自分の人生に対する意識を確かめることができます。
例えば、自分のまぶたが台形になっているとします。これを半円形に整えようとしますと、ちょうど、まぶたの中央あたりを上に押し上げることになりますが、その表情を指の力を借りないでキープしようとするとその感じは「あはっ、おもしろい。わっ、素敵」という表情の時の感じになります。

つまり、自分は、普段そのように思っていない、逆に「くだらない。つまらない」がくちぐせになっていたんだなぁとわかったりします。つまり、自分の人生で一番欠落した良い感情を発見できるというわけです。あるいは、忘れていた良い感情を思い出すことができるというわけです。
「そうだ。今日からもっと人生は楽しいものだと認識しよう!」

(ヒトミを美しくすれば心は輝く)

ヒトミは心の窓といいますが、この方法は、その窓の方から、奥にあって分かりにくい心のあり方にせまっていこうというワザでもあります。
ヒトミの形は見えます。それを形作っている筋肉は触れられます。でも、それを動かしている心は、見ることも触ることもできません。

しかし、美しい魅力的なヒトミを作ろうとすることで、自動的に心も美しく魅力的にできるということです。
正論から言えば、「心を磨いてヒトミを美しく」でしょうが、現代は忙しいですからね。手っ取り早くヒトミを表面的に美しくして、結果「心も美しく」でもいいのです。ヒトミは心の窓。そうですね、窓から入るやり方です。

あっ、言い忘れましたが、瞳孔は大きい方が魅力的なのですが、それは人生を肯定的に捕らえると大きくなります。
例えば「私の人生は愛に溢れている」とか「私は満ち足りた人生を歩んでいる」とか。瞳孔が大きくなると光が一杯入ってきますから、人生が明るく見えます。すると表情も明るくなるというこれも簡単な仕組みです。
ヒトミ美人に乾杯!


(宝彩有菜)

First-Rev. 雑誌 フィリ Vol.60
Date 2002/3
Main-theme 「気楽な生き方教室 Vol.20」
Sub-theme 「気楽なコミュニケーションのとりかた」
Text Vol. 15w x 80 = 1200
Ref. No. (036)

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