Hosai Arina Essay Course 2005

　　　　　　　ガール＊フレンズ　　（ひばな）

高校生のとき・・・
私を演劇部にひっぱりこんだ女の子と私は、仲良しになった。

彼女は、みんなの前ではいつも笑顔で
女の子からも男の子からも　人気があった。

私はといえば、ひとりで過ごしたり
教室でも窓ぎわにいるほうが　落ち着くような子だった。

彼女の笑顔は、私には　少し淋しそうにみえた。
なんとなく・・　そう感じたのだ。

舞台では大根役者だけど　ふだんは演技派なの
と、彼女はいっていた。

部活の後、自転車でよく一緒に帰ったことを　想い出す。
ときどき、公園により道して　長話した。
ただ　黙ったまんま、そばにいることもあった。

私が学校を休んだ日には、心配して　家まで来てくれたり・・・

ふたりとも　泣き虫で、いっぱい泣いた。
そして、たくさん　笑った。

恋をすると化学反応が起こるって　いうけれど、
女の子どうしの友達っていうのも、化学反応が起こる気がする。

素のままの自分で過ごせる人に　出逢うと、
人は自然と　変化していくのかもしれない。

彼女が　私の誕生日に贈ってくれたのは、水色のマフラーだった。
マフラーは、寒い日の自転車通学でも　私をあたたかく包んでくれた。

今は、結婚して　幸せな家庭を築いている彼女。
あの優しい笑顔で、家族を包んでいることだろう。

【作品整理番号】　３５００２０２
【ペンネーム】:　ひばな
【課題】:第２回目の課題　「あの頃の私たち」
【副題】:ガール＊フレンズ

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